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「しまなみ海道は自転車乗りの聖地」

新しい自転車を買って、自転車で出掛ける範囲が広がるにつれ、その海道の名前を聞くことが多くなりました。そのうちに私の中でも、自転車乗りとしていつか行きたい場所に。でも・・地図を上から見ただけでは、同じ様な大小の島が同じ様な橋で繋がっていて・・ただ走破するだけなのかな?走る前はそういう疑問がありました。

そのしまなみ海道を訪れたのは、今年の初夏のこと。
実際に走ってみると、それぞれの島ごとに違う味わいがあります。単品の丼ぶりの様な旅かと思ったら、色々な味付けのおかずを自由につまみ食いできる定食の様な。そんな充実した旅になりました。

この記事では、そんな個性豊かなしまなみ海道の島々の中で、広島県・尾道側から出発して最初の2つの島である、「向島」「因島」の魅力をお伝えします。

 

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しまなみ海道の島々の魅力1_向島・因島

 

向島

JR山陽本線の尾道駅がある本州・尾道から、海を渡ってひとつ目の島が「向島」です。広島県の一大観光地である尾道から非常にアクセスがしやすく散策しやすい島のサイズでもあるので、店舗を中心とした観光スポットが多く点在しています。

その中でオススメのスポットをいくつかご紹介します。

 

特徴 – 渡し船

 

まず、尾道から向島に渡るには渡船を利用します。他の島々を結ぶのは橋なので、ここがしまなみ海道の島と島のアクセスの中でも、向島がユニークなところ。
尾道大橋という橋を渡って行くことも出来るのですが、交通量も多く路側帯も狭く危険なため、この渡船を使うのがスマートです。

こちらが渡船のりば(尾道側)。
船がゆっくりと近づいて来る様子を見ていると、これから先の旅への期待も高まってきます…

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船から、向島から来た人々が続々と降りてきました。全員が降りたら、私たちも自転車を載せて向島に向かいます。

 

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2-3分の航海なので、船の上はこのようなフリースペースになっています。自転車を適当なところに置き、船頭さんが来たら料金(大人100円/自転車10円)を渡しましょう。

乗っているのは旅人から地元の住民の方、通学中の女子高生まで。どこか遠くに視線を向けて、この先の旅に胸を躍らせる人。喰い入るようにスポーツ新聞を見ている人。友達とのおしゃべりに夢中になっている人。乗っている人々それぞれの視線と熱量がばらばらなのが面白い船です。

 

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船から尾道を振り返ると、遠く山の上に尾道城が見えました。尾道での写真は別の記事にまとめてあります。

 

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短い航海を終えて、向こうに見えるのは向島の船着場。船着場の前には何台かタクシーが停まっていました。

早速、向島の観光スポットを見ていきましょう。

 

観光1 – 立花テキスタイル研究所

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船着場から自転車で5分程内陸に行った所にあるのが、「立花テキスタイル研究所」。こちらではとても尾道らしい、地元素材で染めた帆布製のお土産が買えます。

尾道は帆布の産地としても有名ですが、真心込めて作られた日用品を作り手から直接買えるというのは、産地に旅行する時の楽しみの一つ。この日用品を持つことで日々の生活の中で自然と生産者の温もりや旅の記憶に触れ、暮らしがちょっとだけ豊かになっていく。産地で生産者から直接ものを買うという行為は、そういう豊かな暮らしのきっかけだと私は感じています。

しまなみ海道のサイクリングロードからは少しだけ離れますが、オススメの工房兼店舗です。

 

 

観光2 – チョコレート工場

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引用元: ウシオショコラトルHPより

残念ながら私たちは立ち寄れませんでしたが、Bean to bar、カカオ豆の仕入れから製造まで自社で行うチョコレート工場もあります。こちらに併設されたカフェで、チョコレートやチョコレートを使ったドリンクもいただけます。

 

食事 – リゾート感満載の立花食堂

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立花食堂_テラス

立花食堂_海鮮丼

ランチは、橋の近くにある立花食堂がオススメです。
敷地に入った瞬間、一瞬風がひゅっと駆け抜けたように空気感が変わり、南国リゾートに迷い込んだ様な気持ちになります。おとなりのセレクトショップ”life:style”と合わせて立ち寄りたい、とっても素敵な空間です。

 

 

景色

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向島の旅の後半、堤防の横を走っていると、横からピチャッ、ピチャッ、と何かが飛び跳ねる音がしました。海の中を覗きこむと、海面にたくさんの魚が飛び跳ねるのが見えます。

どの島もそうなのですが、綺麗に透き通った海の下に、魚が優雅に泳ぎ回っている姿や、海藻がゆったりとゆらめく様子などが見られます。時にはペダルを漕ぐ足を止めて、是非海の中の気配を感じてみて下さいね。

向島漁港

尾道から船で渡ってすぐの町の中は、尾道側とそれほど変わらない家の密集度。それが、段々と南に行くにつれて建物が少なくなり、やがて海沿いの通りに出ると、所狭しと並ぶ山がちな島々が目の前に飛び込んできます。

島をぐるっと回る中で、パノラマの様に景色が変化して、心も体も自然に解放されていく心地よさ。是非実際に走って、味わってみてください。

 

 

橋 – 因島大橋

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尾道からの旅で最初に渡る橋が、因島大橋です。
たもとには因島大橋記念公園があって、ひと休みできます。橋を下から見上げるとすごい迫力です。

 

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気軽にふもとから撮影出来る橋は少ないので、ここで愛車の記念撮影をしました。

自分の自転車を持って行く場合も、レンタルの場合も、100km近くの行程を一緒に旅すると、自転車への愛着がとっても大きくなります。自転車が映える場所を探しながら、相棒と歩んだ旅の思い出をたくさん残しておく。そうすると、後から見返した時にじわっと懐かしい気持ちが蘇ってきます。

 

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因島大橋の中

迂回した長く緩やかな坂をゆっくりと登ると、橋の上が見えてきました。いよいよ向島とはお別れです。

この因島大橋を渡る時は、車道の下に設けられた金網の中の空間を走ります。少し金網が邪魔ではありますが、海の上を空中散歩しているみたいで気持ちいい。歩行者もいるし、すぐ横をバイクも走るので気をつけて下さいね。

 

向島のまとめ

 

向島は尾道駅からすぐとあって、自然以外にもカフェなどのお洒落な観光スポットが豊富。チョコレート工場・染色工房、リゾートのようなカフェまで、小規模ながら魅力的なスポットを転々と巡るのが楽しい島です。

景色としては、尾道や因島が近いこともあって、海を挟んだすぐ向こうに島がある近景を楽しめます。

 

因島

尾道側の2つ目の島が因島です。自転車ルート沿いにある観光スポットは少ないですが、ルートを外れて足を伸ばせば神社参拝や山登りなどが楽しめます。

 

観光1 – はっさく屋

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因島大橋を降りてすぐにあるのが、しまなみ海道の代名詞とも呼ばれている、はっさく屋のはっさく大福。因島ではずせない人気のスポットです。
そのクセになる美味しさと、大きな大福愛を語る店主さんのにこやかな顔が忘れられません。この旅の間中虜となったはっさく大福、是非ご賞味を・・

 

 

景色

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内陸ルートはゆったりとした田舎の光景の中をのんびり走れます。私たちはこちらのルートを通りました。

 

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海沿いのルートは工業地帯で、造船所を見たい人にはオススメです。写真は海のルートと内陸ルートが合流した辺りで、向こうに造船所が見えます。

海の向こうの景色は向島に似ているけれど、少しずつスケールが大きくなってきましたよ。

 

橋 – 生口橋

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こちらは2つ目に通る橋、生口橋。車道とガードレールで隔てられた歩行者・自転車専用の道を走ります。大きな橋の塔が視界に入る景色は、自然豊かなしまなみ海道のスケールをより大きく感じられて気持ちが良いものです^^

 

因島のまとめ

 

因島で有名なのは、尾道からの観光客が足を伸ばしやすい北側にある「はっさく屋」。他にも自転車用コースを外れれば、自転車のお祓いができる大山神社といったスポットがあります。ただ、しまなみ全島を楽しみたければ、最初にはっさく屋に寄った後はただのんびりサイクリングを楽しんで通り過ぎるのが良いかな、と個人的には思います。ヒルクライムが好きならば、天狗山・白滝山を登るのもいいですね。

 

 

航空動画で想像を膨らまそう!

こちらは私たちが尾道から因島までで通ったルートの立体動画です(最後の方に生口島も入っています)。こちらの動画でサイクリングをする際のイメージを少し具体的にしてみてくださいね^^動画の中に今回紹介したスポットの写真もちょくちょく入っているので、おおまかな位置関係も分かるかと思います。山勝ちな島々ですが、自転車用のルートはほとんど平坦になっていることも分かりますよ。

 

おわりに

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しまなみ海道の旅のイメージが、少し具体的になってきたでしょうか?

今回の尾道側の島々と比べてみると、この後通っていく今治側の島々はより山深く、視界がとても開けた美しい海と島の景色を見ることができます。尾道側から今治側へ段々とグラデーションの様に変わっていく景色を楽しめるのもしまなみ海道の魅力だと思います。後日、今治までの島々の魅力も記事にしますね。

 

▼こちらのガイドブックを見て観光しました☺︎
写真が綺麗・装丁も分かりやすくて可愛いくてオススメです!

 

次に読むのにオススメの記事

 

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今後、今回の続きの記事をアップする予定です。
待ちきれない方、良かったら自転車の楽しみ方を色々紹介している記事をご覧ください^^

 

冬_すけ2

 

今日も読んでくれてありがとう!

 

 

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