そんな2人の悩み、この本で解決するかも!
実は奥の深い『話し方』の技術を分かりやすく説明してくれている本です。
説得力のある著者の経歴
あまりに完璧な履歴なので思わずバカなコマ入れてしまった・・・
一見ただのエリート自慢?と思ってしまう、繋がりの薄い職業遍歴ですが、話のプロという点でプラスプラスの転職をしているようです。
本書では、それぞれの職場で著者が経験した「分かりにくい話」を元に、治療用カルテを作成していきます。
知っておきたいNHKアナウンサーの技術
まず、アナウンサー、しかもNHKのとなると、それだけで読みたくなってしまいますね。
安心してください、本書にもエピソードがちょくちょく出てきますよ。
最後に「NHKでも・・・でした」の一言があるだけで、私なんか庶民感丸出しで妙に納得してしまいます。
特に終盤の「原稿を自然に読む方法」などはアナウンサーらしいトピックだなと思います。
さて、アナウンサーの仕事には、テレビやラジオだけでなく、講演会の司会やコーディネーターといったものもあるそうです。
議員秘書の時も、スピーチのチェックに、会議への代理出席など、様々な仕事をされていました。
ここで「分かりにくい話の解明」→「その話をどうしたら分かりやすく出来るか」という技術を習得していったんでしょうね。
現在はお医者さん。
カウンセラーか何かかと思ったら、どうやら内科医のようです。
元々理系出身だったので、論理的に検証することが得意だったのでしょうね。
本書にもそんなご本人の性格が表れています。
スナック的なHOW TO本ではなく、作者が今まで深く考えたことがまとまってる本だよね。
話の構造を明確にする「矢印メモ」
本書で中心となるのは、あくまで著者自身が考えた技術で、アナウンサー仲間にも好評だったという『矢印メモ』。
主語と述語、因果関係などを4種類の矢印で表すというものです。
長ったらしい悪い例が、たちまち一見して話の構造が分かるものになります。
思えば、話の上手い人は頭の中で何となくこの矢印メモのような構造が出来ています。
誰でも、著者に近い話の組み方をすれば上手く話せると、経験から何となくわかっているんじゃないでしょうか。
私自身も、話は得意ではないのですが、文章を書く時に話の頭からではなく重要な部分から書いて、そこから段々身を付けていきます。
そんな、何となく気づいているけど上手に応用出来ない方々に向けて、著者が具体的に示したツールが『矢印メモ』です。
まずは『矢印メモ』などを駆使して、自分が一番伝えたいことを明確にするのが大切だね。
どれも身につけたい技術ばかり!
何度も読んでモノにしないとね!
【今日ご紹介した本】