”手帳を使い始めてしばらくすると空白のページができていって、いつの間にか使わなくなってしまった・・”
このような悩みを持つ手帳ユーザーさん、いらっしゃいませんか?
かく言う私も、学生時代や会社員時代にこのことで悩んでいた手帳ユーザーの一人です。
今日はそんな「手帳が続かない」原因を私自身の体験などから6つあげ、解決するための具体例を書き出してみました。
少しでも役に立つ話があったら嬉しいです^^
手帳が続かないのは何故?
まずは手帳が続かない原因が何故なのか、一緒に考えてみましょう^^
何に使えばいいのか分からない…
なんとなく手帳を買ったものの、何に使えばいいのか分からない。
その場合、手帳を使う目的がはっきりしていないからというのが原因かもしれません。
手帳がしっくりこない…
手帳のフォーマットやサイズ、ペンなどの道具が合っていなくて続かないこともあります。
日頃から書きたいと思っているのに、気付くと書かずに日が過ぎていく…
書きたい気持ちがあるのに空欄ばかりなのは、書くことが習慣になっていないからかもしれません。
手帳を続けるには書く習慣やルールを作るという工夫も大切です。
失敗が怖くてなかなか書き出せない…
手帳を開いてペンを持って…という習慣は出来ても、「毎日書かなきゃ!」「綺麗に書かなきゃ!」などの固定概念に縛られていたり、「この手帳で失敗したくない!」といった完璧主義が邪魔をしてなかなか書き出せないこともありますよね。
書く時間がない…
手帳に記録はしたいけど、とにかく時間がない!ということもありますよね。
手帳を手に取るまでの時間や書く時間の効率化ができれば、続く可能性もあります。
飽きてきた…
最初の頃は楽しくて続いていたけれど、書くのに飽きていつの間にか書かなくなっていた…ということもありますよね。
同じ手帳を使うのに飽きたのかもしれませんし、書くコンテンツが毎日同じになってきて飽きた…という可能性もありそうですね。
心当たりのある原因はあったかな?
私の原因は…
私の場合を例に挙げると、「失敗が怖くてなかなか書き出せない(完璧主義)」というのが大きな原因でした。
綺麗に書きたい・全てのページを絵や文字で埋めたい・憧れの手帳ユーザーのようなセンスあふれる手帳に(今すぐに)したい…などなど、背伸びをし過ぎてますます書けない負のスパイラルに陥っていました^^;
それ以外に他の5つの原因も抱えていたのですが、今ではどれも大分解決の糸口が見えてきました。
手帳を使い続けるコツ
ということで、ここからは主に私の経験を元に上で挙げた6つの原因の解決策を順に紹介していきます。
① 手帳を使う目的を明確にする
手帳は目的を達成する道具なので、手帳を使う目的がはっきりしていれば大概の場合は無理なく使い続けることができます。
なので、手帳を続けるためには使う目的を持つことや、自分の目的を明確にしていくことが一番大切になります。
まずは手帳を使う目的を明確にしてみてください。そうするだけで、自然と書きたいことや書くべきことが次々出てきたりします。
「手帳を使う目的」の例
目的を見つける…と言われてもどうしたらいいか分からないと思うので、例をいくつか挙げてみました。
☑︎ 体調管理
☑︎ 勉強時間トラッカー
☑︎ 一日の日記
☑︎ 仕事のTODO管理
☑︎ 家族のスケジュール管理
☑︎ イラストやコラージュ練習
☑︎ バイト用のメモ帳
・・・
あなたの使う目的に近い例はありましたか?
目的がなんとなく分かってきたら、もう少し掘り下げてみてください。
「どんなことが書いてあれば、目的を達成できるだろう?」「書いている時や見返す時に、私はどう感じたら満足だろう?」などと考えてみると、目的がもっとはっきりしてくると思います。
例えば「日記」という用途でも、色々な目的がありますよね。
☑︎ 「見返す時に幸せな気持ちになるため」の日記
☑︎ 「気持ちを吐き出してすっきりするため」の日記
☑︎ 「一日の行動を整理するため」の日記
☑︎ 「ライティングスキル向上のため」の英語日記
☑︎ 「絵を上達させるため」の絵日記
・・・
忘れないように目的を書き出しておく
自分の目的が分かったら、手帳の最初のページや机の周りの目立つところに目的を書き出してください。
日々目につくところに書き出しておくと段々と頭の中にも定着していきますし、忘れてしまった時にも思い出せます。
目的が分からなくても大丈夫
自分が手帳を使う目的が見つからない場合は、今は無くても大丈夫です。
目的は手帳を使っているうちに出てくることや気づくこともあるので、まずは手帳に色々思いついたことを書いていってみてください。
「管理」以外にも色々な使い方があります
元々手帳というとTODO管理やスケジュール管理のように「約束を守る」ための管理ツールの側面が大きかったのですが、最近はそうした役割はデジタルツールで代用できるので、紙の手帳は「生活を楽しくする」「モチベーションを上げる」「頭をすっきりさせる」「書く行為自体が楽しい(趣味)」といった目的で使う方も増えてきています。
書くだけで頭が整理される
特に目的として意識しづらいのが、「頭をすっきりさせる」ための手帳の使い方。
今日あったことや今の気持ち、頭の中のモヤモヤを書き出すことで、頭の中を整理できたり気持ちが吐き出せてスッキリするという効果があります。
手帳に書くことは「後で役立てる」ためだけではなくて、書いて「今」自分を癒すという目的もあるんですよね。
ちなみにこんな風に頭をすっきりさせるための書き方は、「書く瞑想」や「ジャーナリング」などと呼ばれていて、私も一日の目標を立てる前などによく利用しています。
手帳を使う必要がない場合も・・・
ここまで「手帳を使う目的」について書いてきましたが、本当に手帳を使う目的がない(つまり手帳が必要ない)から続かないだけの場合もあります。
(例えばカレンダーアプリなど、)手帳よりも適切なツールがあるという場合もありますし、手帳に書いて何か目的を満たすよりももっと大切なことに時間を使いたい、という場合もあると思います。
そんな時は「せっかく手帳を買ったのに勿体ない」と思わず、むしろ「必要のないものに構っている時間が勿体ない」と思って、自分の本当に大切なことに目を向けていってくださいね^^
② 自分に合った手帳やペンを使う
目的が明確でも、手帳のフォーマットやサイズが目的に合っていないと使いづらいので、いつの間にか使わなくなっていることもあります。
自分に合ったフォーマットの探し方
自分に合った手帳を探す時には、使いづらかったらすぐにフォーマットを変えられる「自作手帳」がおすすめです。
特にプリンターをお持ちの方には、ネット上に落ちている様々なタイプの無料のリフィルを利用できる、ルーズリーフやシステム手帳がおすすめ。
※ 手帳のフォーマットは「マンスリー」「ウィークリー」「バーチカル」etc. 色々種類がありますが、「具体的にどのフォーマットが自分に合うの?」という疑問のアンサーは、別の記事で紹介する予定です。
書きやすいペンを使う
他にも、書きづらいペンを使っているのがストレスになって、いつの間にか書かなくなっている可能性もあります。
例えば外出時にすぐメモを取りたい時は、ノック式のすぐに書けるタイプにしたり。逆に書く時にぶれるのが嫌な場合はノック式ではなくキャップ式の安定感のあるペンにしたり。
紙とペンの相性もありますよね。
③ 手帳をつけ忘れない工夫をする
手帳をつける目的が明確になっていても、手帳をつける習慣が出来ていないとなかなか続かないものです。
そんな方向けに、手帳を書くことを習慣にするための方法もいくつか紹介します。
手帳を目の着く場所に置いておく
まずは手帳の存在を忘れないために、手帳を日常的に目のつく場所に置いておくのがおすすめです。
机の上の棚の一番手前に置いておいたり、外出が多い人は常にカバンやポケットの中に忍ばせておいたり。
紙に書いて貼り出しておく
それだけでは習慣にならない人は、「毎日手帳を開く」とか、手帳をつける目的などを紙に書いて貼り出しておくのも効果的です。
手帳をつける時間を決める
それから、手帳をつける時間を決めておくと忘れにくくなります。
「○時○分〜10分間」という時間でも良いですし、「〇〇をしたら手帳をつける」というトリガー(きっかけ)を作っておくのも分かりやすいですね^^
例えば私の場合は、夜お風呂を入れている間に「今日の振り返り」と「家計簿」「健康管理トラッカー」を、朝起きてラジオ体操をした後に「今日の気分と目標」を書き込んでいます。
「習慣術」の本を参考にする
手帳をつけるのを習慣にする方法は他にもたくさんあります。
手帳に限らずですが「習慣」をテーマにした本はたくさん出ているので、そちらも参考にしてみてください。
④ 完璧主義を和らげる(心のハードルを下げる)
「字を綺麗に書きたい」「全部のページをびっしり文字で埋めたい」「こだわりを全部捨てたくない」・・・それ自体が手帳を使う目的の場合は問題ありません。ただ他に目的がある場合は、見た目や厳しい自分ルールまで気にし出すとかなりハードルが高くなって、書き続けることが難しくなります。
ここでは、なかなか手帳に絵や文字などを書き始められない完璧主義の方に向けて、心のハードルを下げる考え方をいくつか紹介していきます。
毎日書かなくても大丈夫。好きな時だけ書けばOK
手帳に毎日何か書かきこまなきゃいけないという思い込みはありませんか?手帳は本来個人的に使うものなので、書く必要がある時や書きたい時だけ書けばいいものです。私自身もそうですし、SNSやYouTubeで手帳のことを発信している方の中にも毎日書いていない人は結構いるようですよ。
個人的には、毎日無理して何かしかを書くより何か大切なことがあった日に集中して書き込む方が、トータルで楽しい思い出の詰まった手帳になると思っています。
それに、空白のページがあるおかげで逆に充実していた日がいつだったのか分かりやすくなったり、やる気がなかった期間がいつだったか分かったりもするので、余白もポジティブに捉えると良いのかなぁと思います。
空白の日が多い私の自作手帳
余白にはひと言だけ書くorシールで対応
とは言っても何も書いていないページが気になる気持ちは分かります。
私も余白が気になるタイプなので、特に書くことがなかったページにはシールを貼ってみたり、何も出来なかった日はD-day(ダラダラday)と名付けてD-dayと記入したりしています(笑)
書き損じを気にしない
あとは、字やちょっとしたイラストを綺麗に書きたいけど、自信がないからなかなか書けない…という方も多いかもしれません。そんな時の私の考え方を紹介します。
・「本番」ではなく、イラストや字を書く「練習」をしていると認識する
・書くことで頭の整理ができていること(ジャーナリングの効果)を思い出す
・自分が手帳をつけている目的を思い出す
手帳に書くことは「練習」だと思い込む
一番効果的だったのは、「これは練習!」と思い込むことです。
いくら綺麗に書こうと思っても、例えば憧れの〇〇さん(イラストレーターさんとか)の手帳のように(今の時点では)綺麗に書けませんよね。
なので、手帳に書く絵や文字は憧れに近づくための「練習」だと思うようにしたら、気兼ねなく書けるようになりました^^
気兼ねなく書けるようになると練習量も増えるので、ページが進むにつれて少しずつですが綺麗に楽しく書けるようになっていきます。手帳を通して自分が成長していく過程を見られるのも楽しいものですよ♪
消せるペンや修正テープを使う
ちなみに綺麗に書きたければシャーペンで下書きをしてからペンでなぞる…という方法もありますが、時間がたっぷり取れないと難しいので、私はペンで直接書いています。
で、イラストもよくぐちゃぐちゃになるし字も頻繁に間違えるので、こんな感じで結構修正テープを使っています。(紙の色に合わせてクリーム色の修正テープを使えばもっと目立たないのですが…;)
有名な手帳系のインスタグラマーさんでも修正液を使っている方は多いですし、私たち一般人ならますます修正跡なんて気にしなくて大丈夫^^!
最初から消せるペンで書くのも気軽で良さそうですね。
「書けない自分」を認めてあげる
と、ここまで心のハードルを下げる方法をいくつか書いてきましたが、完璧主義さんが一番最初にやるべきことは、今の自分を認めてあげることだと思います。
完璧主義というのは現実に対して理想を高く掲げ過ぎている状態なので、自己肯定感がとても低くなっていることが多々あります。
そんな時、今の「書けない自分」を認めてあげると逆に書けるようになったりするものです。
自己肯定感の低さが余計書けなくしていることはよくあることなので、まずは書けない自分・続かない自分を認めてあげることから始めてみてください。
⑤ 手帳をつけるのを効率化する
手帳を書く時間がなかなか取れない・手帳を手に取る暇がない…という方は、効率的に手帳をつけるための工夫を試してみると良いと思います。
手帳に使う文具は一緒にセットしておく
手帳を開く暇さえ無いという方には、とりあえずペンだけでも手帳とセットにしておくことをおすすめします。
ペンをさすパーツのついた手帳を使ったり、ついていない場合は別売りのペンホルダーを使ってペンをセットしておくととすぐに書き始められて便利です。
最低限の書く内容を決めておく
毎日書くことを最低限にしてその内容を決めておくと、早ければ数十秒で手帳の時間は終わります。
私の場合は最低限「今日の気分(5段階)」、少し時間があれば「ひと言日記」などを書くことにしています。
計測はデジタルツールに頼って、手帳にはまとめてつける
私の場合一番大切にしている記録は睡眠時間です。
ただ、睡眠時間をいちいち意識しながら朝晩を過ごしたり、毎日忘れないうちに手帳に書き写すのは結構大変。なので、日々の睡眠記録は何もしなくても勝手に計測してくれる腕時計型の睡眠計に頼っています。
ただ、データを俯瞰して見る時は個人的にアナログの方が見やすいので、一週間からひと月分をまとめて手帳の方に記録し直しています。
他にもボタン一つで簡単に一日の行動を記録できる便利なアプリはたくさんあります。
アナログで日々記録するのが負担になる場合は、デジタルツールを日々の記録に使って、後でまとめて手帳で振り返る使い方もおすすめです。
書くページ数を最低限にする
マンスリーページやデイリーページ、メモページなど、一日に色々なページに何か書こうとすると時間もかかるし書くのが面倒になってしまいます。基本的に一日に書くページは1ページだけと決めておくと、心理的にも手帳を開くのが楽になります。
1日のメモや予定・タスクを全て1ページにまとめて書いてしまう「ラピッドロギング」という書き方も参考にしてみてください。
ひと月の記録を全てマンスリーページにまとめる
手帳に書くことが少ない人の場合は、ひと月のタスクやメモをマンスリーカレンダーやガントチャートで全て管理すると更に楽になります。
私も少し前まで日にちの決まった予定が少なかったので、ひと月のタスクや予定は全て見開きのTODOリストとガントチャートで管理していました。
その日に使うページにしおりをつける
更にその日・その月に使うページにはしおりをはさんでおくと、すぐにページを開いて書き始められます。
しおりには、私も使っている指を置くだけでサッとページを開くことができる「チラット」というインデックスクリップがおすすめです。
日頃から手帳の中身を整理しておく
他にも、手帳の中身を常に整理しておくと目的のページをすぐに開けるので、書く時や必要な情報を探す時の時短に繋がります。
・インデックスタブや仕切りをつける
・インデックスページをつくる
・手帳のページに番号をふる
インデックスページを作る方法は、下の記事を参考にしてみてください。
⑥ 手帳をつけるのが楽しくなる工夫をする
手帳を書く習慣がついたのは良いけれど、なんだか毎日同じようなことばかり書いたり同じようなページばかり見ることに飽きてきた…という理由で、段々と手帳をつけなくなってきた方もいると思います。
最後はそんな方に向けて、手帳を書く時間が楽しくなる方法を紹介します。
自分の好きなことと組み合わせる
手帳の時間を自分の好きなものやことと組み合わせると楽しくなります。
例えば私はちょっと手帳をつけるのに飽きてきた時には、美味しい紅茶を淹れておやつを食べながら書くことにしています。
他にも「〇〇したら△△してもいい」というご褒美ルールを設けるのも良いと思います。
「平日5日続けたら土日はお洒落なカフェで書く」とか。
新しい文房具を使ってみる
あとは、手帳周りのアイテムを追加したり新しいものに変えたりするのもおすすめです。
形から入るのも大切ですよね。
一番簡単なのは、ペンを変えてみることだと思います。
私も最近300円ほどで買える万年筆を買ってみたのですが、書き味が気持ちよくて、日記を書くのが楽しくなりました^^
カラーペンを使ってみる
色を増やすと、見た目が華やかになるだけじゃなく、大切な予定なども認識しやすくなります。
カラーペン初心者の方に特におすすめなのはグレーのマーカー。
私は色彩センスにあまり自信がないのですが…グレーなら黒ペンと相性が良いので気軽に使えます。
カラーペンを使い慣れてきた方には筆ペンタイプもおすすめです。
マーカーのように文字の上から塗って文字を目立たせることもできますし、上のように題字をブラシレタリングで書くとそれだけでページが華やかになります^^
他にも、
・手帳カバーを買ってみる・変えてみる
・しおりなど手帳周辺グッズを揃えてみる
・お出かけセットを作ってみる
などなど…
シールを貼ったりコラージュしたりしてみる
無地の手帳に何か書こうとしても気が乗らないけど、かわいいイラスト入りの手帳だったりコラージュをしたページだと楽しくなりますよね^^
あらかじめページの隅にコラージュしておくと、面倒な日でも何故か書きたくなったりするので試してみてください♪
ちなみに上のタッセルのしおりは刺繍糸とレースで作ったもの。慣れると5分ほどで作れるので気分転換にもなります。
周辺グッズを手作りするのも手帳時間を楽しくするひとつですね^^
おわりに
ということで、今日は手帳が続かない理由とその解決策を紹介しました。
一番大切なのは手帳を使う目的をはっきりさせることなのですが、それが一番難しいことですよね。
目的も日々変化していくものですし、理想の手帳のカタチも日々変化していくものだと思います。
私も長い時間をかけて楽しく手帳を使えるようになってきましたが、まだまだ自分に合ったカタチを模索中です。
お互い楽しみながら、気長に自分に合った手帳や手帳の書き方を探していきましょう^^
今日も読んでくれてありがとう!