今まで、バレットジャーナルの使い方や、私が使った感想などを紹介してきました。
今日は、メモやタスク管理をする時に便利な記号key(キー)の基本の使い方を紹介します。
市販の手帳やメモ帳などでも単体で使える考え方なので、便利そうだなと思ったら、是非取り入れてみてください。
簡潔な記述方式“ラピッドロギング“
バレットジャーナルには、「ラピッドロギング」と呼ばれる簡潔な記述方式があって、基本的に全てのページでその方式を使います。そのラピッドロギングで登場するのが、キー(key)と呼ばれている記号です。
まずは、「ラピッドロギング」の考え方から見ていきましょう。
記号+箇条書き
ラピッドロギングを日本語に訳すと、「素早く記述すること」。簡単にサクッと書けるのに、後で見返す時にも見やすいという、便利な書き方です。
ルールは簡単。「記号(キー)+箇条書き」で書いていきます。
箇条書きはなるべく短く
書き方が箇条書きなのは、後から見返す時にすぐにキーワードを見つけられるようにするため。
詳しく書きたい時も、なるべくキーワードだけに絞って簡潔に書くと、後から見つけやすくなります。
日記など文章で書きたい時は…
ただ、メモなら箇条書きで良いのですが、日記などあえて長文で書き留めたい時もありますよね。
そんな時は他の文から1,2行開けて単体で書くと、多少他の文と区別しやすくなります。
基本の記号(キー)
上のキーは、公式ガイドブックでも紹介されていた記号の一部です。
この画像を見るだけでも大体の使い方が分かると思いますが、詳しく説明していきますね。
記号(キー)の使い方
記号(キー)は、文の内容を見分けるために、箇条書きの左に付けます。
上のノートのように、キーを書く列は2列あるととっても便利。
【右の記号1】文の種類を見分ける記号
右側の列(箇条書きの左隣)には、文の種類を見分ける記号をつけます。
例えば、公式ガイドには
(ー)メモ
(○)イベント
といったキーがあります。
まずは公式の記号を使うのがオススメ
キーには自分のしっくりくる記号を使って良いのですが、公式ガイドにあるタスクキー(・)は、使ってみると意外と使いやすかったです。
私は元々馴染みのある☑️(チェックボックス)を使っていたのですが、いざ(・)を使ってみると、書く時にも時間の短縮になるし、慣れると他の記号との区別がとてもつきやすいんです。
丸や四角のような「特定の記号を探す」というより、糸くずのような「誌面上のゴミ」を探すような感覚に近いです。なので、より認知負荷(探す時の脳の負担)が軽いんじゃないかな…?と感じています。
公式の他の記号も、書く手間や視認性を重視した優れたものなので、特に今使い慣れている記号が無ければ公式のものを使うのをおすすめします。
【右の記号2】タスクの進行状況を見分ける記号
タスクの記号に後から付け足してその進行状況を表す記号もあり、こちらがすごく便利です。
公式ガイドでは、タスク記号(・)の上から付け足しても邪魔にならない記号が紹介されています。
(<)タスクを予定に入れた印
(×)タスク完了の印
タスクを追える、移動(>)の記号が便利
バレットジャーナル式を知って私が一番感動したのは、「タスクの移動」の記号。
「今タスクがどこにあるか?」が追える、便利な記号です。
今までもチェックボックスや完了マークは使っていたのですが、移動マークは思い付きませんでした。会社員時代は付箋でタスク移動をしていた時もあったのですが、タスクを年間カレンダーから月間カレンダー、デイリーログにちゃんと移したかどうかが分かりづらくて、タスクを見逃すこともあったり・・・
移動マークを使うようになってからは、タスクの移動の形跡が分かるので、タスクのやり忘れや見逃しが少なくなりました。
私は予定(○)を月間からデイリーログなどに移す時にも、移動漏れの無いよう、この記号を使っています。
他にも、予めタスクの移動をする順序を決めておけば、紙の手帳からデジタルの手帳、タスク管理アプリなどに移動する時も管理がしやすくなります。
移動(>)はBuJoの中でも重要な記号
またバレットジャーナル(BuJo)には、この移動の記号を利用して、毎月末になると次の月へ終わっていないタスクを移動するシステムがあります。
その時に、終わっていない一つ一つのタスクを、「これは本当に必要だったのか?」と振り返ることが出来ます。
移動の記号は、そうやって、「必要最低限のタスクに絞って頭の中をシンプルにしていく」という、バレットジャーナルの仕組みの根幹を担う記号でもあります。
【左の記号】文の重要度を見分ける記号
重要な文には、今まで紹介した記号の左側にもう一つ記号を付けます。公式ガイドには、
(!)アイディア
などの記号がありますが、私は重要な物=後から見返す必要がある物と捉えて、見返すタイミングで記号を変えています。
例えば、
(!)期限はないけど後から見返したい物(後からTODO化したいもの・アイディアなど)
という感じです。公式の考え方とあまり変わらないような気もしますが、こういう細かい自分ルールを作っておくと、積極的に見返す習慣がつくなど、自分の行動にも変化が出てきます。
オリジナルの記号を作ろう
また、もう一つ自分で作った記号も使っています。
これは、半年ほど公式のバレットジャーナルを使っていて、不便だった部分を補うために作りました。公式BuJoの書き方で手帳を付けていると、翌日にやることを書くスペースが無いので、デイリーログにこの記号を付けて書くことにしました。
TomorrowのTだと!と瞬時に見分けが付かないので、NextのNにしています。
(ただこれは、まだ身に付いていなくて…次の日に見落としてしまうことがあるので、今後見直していきたい記号です。)
こんな風に自分で工夫して変えていくことは大事ですが、重要なものに付ける記号は特にパッと見で意味が分かる必要があるので、多くても3つか4つ程度にしておいた方が良いと思います。
キーを使ったノートの例
こちらは私のデイリーログの一部。
ほとんど今まで紹介した記号を使っているのですが、どの記号がどんな意味を持つか、もう分かりますか?
こんな感じで、仕事のTODOも日記や自己分析的なメモも、チャンク(塊)ごとに行間を空けるなどして分けつつ、全部一緒くたに同じページに続けて書いています。
ラピッドロギングは、思考の流れを止めない
このように、タスクを書き出している際中にメモや予定を思いついても、その思考の流れのまま書き出せるのがラピッドロギングのすごいところ。
しかも、一列に識別するための記号が並んでいるおかげで、後からもタスクやメモを探しやすい。
私は、後からキーワードで探す可能性のある物はラピッドロギングで、思い出や読み物として残したいもの、気持ちの整理をしたい時などは文章で書くようにしています。
おわりに
今日は基本的なラピッドロギングの使い方を紹介しました。
慣れるととても使いやすいので、私はiPad miniの手帳アプリ(仕事用)にもこの記号を使って予定やタスクを管理しています。特に移動の記号は便利なので、是非使ってみてくださいね^^
次回の手帳のお話では、私のキーの使い方を中心に紹介したいと思います。
今日も読んでくれてありがとう!
また来てね!
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