先日、バレットジャーナルの考案者、ライダー・キャロルさんの書いた公式ガイド本「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」を読みました。
この記事では、読みながらノートを使って実践した感想とちょっとした要約(本の構成)、この本を読むのにオススメの人について書いています。
公式のバレットジャーナルの考え方を習得すると、取捨選択をする力がぐんと身につきます。
特に「やりたいことが多すぎる」「仕事が終わらない」など、日々何かに追われている人におすすめしたい本です。
\ まずはイラストレビューから /
読み始めたきっかけ
私は2年ほど前から方眼ノートを手帳として使っていました。
バレットジャーナルのことは、その手帳の使い勝手を改善していく中で知りました。ただ、どうもその言葉の使われ方が曖昧で、本やサイトによっても違い、このノート術の核心が何なのかがよく分かりませんでした。
そこで、バレットジャーナルを活用する上で、本来の意味を知っておきたいと思い、公式ガイド「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」を読むことに。
思っていたノート術と違った
人生に必要なことだけに絞るノート術
読み進めてみて、私が思っていたものと少し考え方が違いました。
「バレットジャーナル」で検索して目に付くノートは、装飾が多く、どちらかというとアイディアを膨らませていくノート術なのだろうと思っていました。
しかし、キャロルさんの考案したバレットジャーナルは、「タスクを、人生に必要なことだけに極限まで絞る」というある意味真逆のノート術でした。この考え方や、バレットジャーナルメソッドがどうしてこの形になったかは、この本を読まないと分からなかったと思います。
読んでみて自分の中で変わったこと
ミニマリズムの考え方が身についた
この本を読んで良かったことは、物事に取り組む時の考え方が本質的に変わったことです。“時間”に対してミニマリズム的な考え方が身に付いたことで、タスクややりたいことをあえて”捨てる”ことが出来るようになりました。
元々のノート
元々私はアイディアが(質は悪いけれど)どんどん出てくるタイプの頭の構造になっているようです。なので、やりたいことは次から次へと頭の中に浮かんでくるので、今やっていることが疎かになるし、それをノートに書き出しては増えていきます。それに、やらなきゃいけないことを精査して削る能力も不足していたので、収集がつかなくなっていました。
また、書いたノートの見た目も賑やかで、重要な箇所や見返したい部分はイラストや色を使ったりして、どんどん目立たせていました。
本を読んだ後
そんな感じでいつも頭がパンクしている状態でしたが、本を読んで実践してから、以前とは見違えるほどに頭の中をまとめられるようになりました。タスクを必要かどうか考えて捨てられるようになったので、今までなかなか出来なかった「優先順位」もつけられるようになりました。
今までタスク表を眺めていると、「これを全部やりなさい」と脅迫されているように感じていましたが、バレットジャーナルの考え方が身につくと、「やらなくていいんだよ」と言ってくれているように感じます。
ノートも、シンプルで見やすい取り方が出来るようになりました。余白や目立たない記号を使って逆に目を引かせるという、引き算のノートデザインもあるんだなぁと感動しています。
(もちろん、元々の賑やかなノートも、人に見せたり自分の気分を上げるのに役立つので、必要に応じて使い分けようと思っています。)
↑バレットジャーナルを公式ほぼそのままの形で使ったノート
※実践して感じたバレットジャーナルメソッドのメリットとデメリットは、別に記事を書く予定です。
優先順位付けが身につく理由
必要のないタスクは捨てて、必要なものだけ残す。残ったものの中で優先順位をつける。出来る人には当たり前のように出来るものですが、出来ない人には教わってもなかなか身に付かないものです。
実践しながら身に付く
公式ガイドであるこの本は、読みながら実際に自分自身のタスクを使って実践出来るので、本に書かれている内容を理解するだけでなく、納得し、身に付けることができます。
また、バレットジャーナルの基本システムは、元々優先順位をつけるのが得意な人は上手に使えるかもしれません。ただそうでない人にとっては、使っていても良さを最大限に活かせないと思います。それを補ってくれているのが、公式ガイド。この本には、バレットジャーナルのシステムを補足するためのフレームワークがいくつも出てきます。
まず初心者向けのフレームワークを使って頭の整理のコツが分かると、バレットジャーナルの良さが分かるようになり、それを活かせるようになります。
バレットジャーナルの仕組み
また、バレットジャーナルメソッドで優先順位が付けられるようになる理由は、振り返る時間が組み込まれているため。
紙のノートを使うので、次の月に終わらなかったタスクをいちいち書き直す必要があります。その時、怠惰な”手”が”脳”に、「本当にそれ必要なの?」と聞いてくる。その繰り返しで、本当に必要かどうか考える癖が自然と身に付いていくのだと、実際にノートを使っていて感じました。
本の構成
この本は、大きく以下の4章に分かれています。
- 始め方
著者の体験を交えて、紙に書き出す意義やバレットジャーナルを導入する前の頭の整理方法などを説明 - 作り方
バレットジャーナルの立ち上げ時の作り方やシステムの使い方を説明 - 使い方
著者の体験を交えた、タスクの考え方やバレットジャーナルをより活用できるフレームワークなどを紹介 - カスタマイズ
目的を達成するためのカスタムページの作り方などを説明
こんな人にオススメです
- やりたいことが多すぎて、結局何も出来ない
- 仕事が終わらない(何から手をつけて良いのか分からない)
- 優先順位が付けられない
- 決断力がない
- 集中力がない
- シンプルな考え方を身に付けたい
- 日々何かに追われているように感じている
- 思い立ったら考えずに行動して、失敗してしまう
- バレットジャーナルをもっと効果的に使いたい
おわりに
気軽な気持ちで読み始めた本ですが、結果的に今まで自分ではっきり気付いていなかった「自分に足りていなかったもの」が身に付いたので、本当に読んで良かったです。自分も変われそう!と思った方には、是非読んで気になった部分だけでも試して欲しいと思います。
本を読む前に一読して欲しい記事
私が公式ガイドを読んでいて、正直分かりづらい部分がありました。肝心の、バレットジャーナルの仕組みについてです。公式ガイドは著者の体験談や哲学的な話が多いため、全体的なシステムを把握しづらい難点があります。
そこで、これから読む方に向けて、バレットジャーナルの優れた特徴や、それを実現するシステムを簡潔にまとめました。
先にこの記事に目を通しておくと、本も読みやすくなると思います。
今日も読んでくれてありがとう!
今日紹介した本