トンカチワークスのたむです。
先日、初めて「消しゴムはんこ」を作りました。
この消しゴムはんこ、材料が入手しやすく、とても簡単に作れます。何より、消しゴムの彫り心地が気持ちよくて楽しい!私も特にはんこを押す目的は無かったのですが、彫るのに夢中になっていくつか作ってしまいました。
今回は初めて作る方へ向けて、作り方やコツなどをご紹介します。
必要な道具
とりあえず、以下の6つがあれば大丈夫です。
消しゴム
デザインナイフ
シャーペン
トレーシングペーパー
インク
平面に描かれたイラスト
消しゴムは普段鉛筆を消すのに使っているもので大丈夫。デザインナイフが無い場合は、簡単なイラストであれば普通のカッターでも出来ます。
消しゴムはんこ用の消しゴムを使う場合はカットして使います。普通の消しゴムより少し彫りやすいし、たくさん作る場合はコスパも良いです。表面が色付きのものはどこを彫ったかが分かりやすいので、特に初心者の方にオススメです。
あると便利!
上の6つの他に、下の3つがあると便利です!
ねりけし
彫刻刀
スタンドライト
作り方
イラストをなぞる
まず、用意したイラストにトレーシングペーパーを乗せてなぞります。
自分で描いたものでも、お気に入りのイラストレーターさんのものでも大丈夫です。ただ、複雑なイラストは掘るのが難しいので、後で初心者さんにも彫りやすいイラストをご紹介します^^
消しゴムに転写する
まず転写しやすいように、先に消しゴムをウエットティッシュで拭いたり水洗いしたりして、表面の粉を落とします。
それからトレーシングペーパーのイラストの面を下に向けて、消しゴムに被せ、上からシャーペンの背面などの固いものでこすると、くっきり転写されます。

輪郭線を掘る
まずはイラストの輪郭から彫っていきます。
トレースした線の一番外側をなぞるようにぐるっと一周切り込みを入れます。ナイフは内側に45度程寝かせ、刃先は2〜3mm入れます。
次に、輪郭線より2mm程外側から、同じくくるっと一周切り込みを入れます。今度はナイフを外側に45度程寝かせ、刃先は2〜3mm入れます。
この切り込みがさっきの切り込みとぶつかって、三角形で消しゴムを切り取るように削れます。
イメージはこんな感じ。2mm程度の深さが彫れるとGOOD!
こんな感じで輪郭の外側に堀が出来ました。
外側を削る
今度はさっき彫った溝の外側を深く彫って、インクがつかないようにします。
今度は5mm程刃を入れて、同じ様にV字に彫ります。輪郭線に沿わずにちょっと大雑把な形に彫っても大丈夫です。
私もこんな感じに、大雑把に丸く掘りました。
あとは大きなV字の外側や取り残された部分を、刃を水平にして取り除きます。
これで外側が掘れました!
内側を掘る
内側も同じ様に彫ります。
彫った溝と溝との間に残ってしまう部分は、彫刻刀で掘ると楽です。ちなみに手元に彫刻刀が無かったので、今回のはんこは全てデザインナイフで地道にVの字を作って彫っています。
ちなみに、線の細い部分はどこが彫れているのか見づらいので、スタンドライトがあると便利。
最後に、インクが付きやすい消しゴムの端っこを面取りするのがオススメです。(上の写真参照)
消しゴムはんこを押してみよう!
こちらは黒いインク1色で押したもの。レトロな仕上がりになります。
こちらは2色のインクを使ったグラデーションバージョン。
はんこの下2/3程にピンク、上2/3程に黄色を載せると、真ん中がグラデーションになります。今回は急遽2色を用意したのですが、インクを何色も用意してたくさん色を使うともっと可愛いですよ!
薄いインクをつける場合は鉛筆の跡と混ざってくすんでしまうので、インクをつける前にねりけしで取り除きます。インクの色を変えるときも、ねりけしで拭きとってあげてください。
作りやすい図案
作りやすいのは、塗りつぶし部分が多くて線の部分も太いもの。suicaのペンギンなんかは、割と彫りやすいと思います。
特に、輪郭にメリハリがあって内側を削らなくてもいいイラストは、彫るのが楽チンなのに凝って見えます。
私が初めて彫った消しゴムはんこは、こちらのヤシの木。とても簡単で、初めてでも20分程で掘れました。
オススメの図案集
上のヤシの木、私が参加した「消しゴムはんこのワークショップ」の講師、「Tam’s Works」さんのイラスト(図案)です。
※トンカチワークスのたむと名前は似てますが別人です。
こちら作家さんの図案集、初心者に優しい図案もあるし、何よりTamさんはめちゃくちゃセンスがいいんです!私の今までの消しゴムはんこのイメージ=可愛いけどちょっと野暮ったい、が一新されました。
はんこをよく見ると、私の彫ったものと全然彫りの綺麗さが違います。消しゴムはんこは簡単とはいえ、このくらいのクオリティーで彫れるようになるには何十個も作ってコツを掴む必要がありそうです。
Instagramもお洒落なので、消しゴムはんこに関心が無い方にも是非オススメしたい作家さんです!

それじゃあ、すけは海に遊びに行ってくる!

今日も読んでくれてありがとう!