みなさん、今年のお正月はいかがお過ごしでしたか?(もうお正月のことを思い出せないくらいの時期になりましたが・・)
私は以前から気になっていた「円空仏を見本につくる仏像」のワークショップに行ってきました。ズバリ、仏像を彫るワークショップです。
とってもリピート率が高いワークショップで、私も既に2体目を彫りたくてうずうずしています^^;…というわけで、今日はこちらのご紹介をしたいと思います。
叩いて割って、切って彫って
個人的に木工や”彫る”作業が好きでこのワークショップに参加したのですが、当日たくさんの工具を使った切削加工が出来たので、とても楽しかったです。
どんな工具を使ったか紹介しながら、簡単にレビューしたいと思います。
大まかな切削 ー 鑿(のみ)
最初に渡されるのは直方体の檜(ひのき)。最初のおおまかな切削は鑿を木槌で叩いておこないます。鑿を使うことで、味わいのある切り口ができるのが魅力です。・・どんな切り口になるかを知らずに作った方が綺麗に出ることが多いので、これから参加される方のために秘密にしておきますね^^ ふふふ
他にも鑿は、包丁で薄切りするように削ったり、彫刻刀の平刀のように使ったり出来ます。中でも薄切りする時の木の切れる音は、どんな採れたて野菜よりも新鮮なサクサク音がして、病みつきになりました…!
切り込みを入れる ー 鋸(のこぎり)
深く直線的に彫る部分には、あらかじめ鋸で切り込みを入れます。カッターの替え刃が鋸になっているものを使いました。こんな工具があったんですね。便利だから今度買おう。
彫る ー 彫刻刀
細かい部分には彫刻刀を使います。平刀・三角刀・小刀、またそれぞれのサイズ違いもあるので、使いやすいものを使っていきます。
手彫りの味わいを出す
私はどうもツルツルピカピカにしたくなる性分なようで、仏像も細かく彫り跡を残さないようにしていたのですが・・この講座では、手彫りの良さを出すために敢えて大胆に彫って手作りの跡を残します。先ほどの鑿の切り口だったり、彫刻刀の跡だったり。詳しいことは当日先生が教えてくれます。
(上の写真は私が作った仏像なので下手っぴですがご参考までに・・)
塗装後、願い事を書いて完成。
塗装は、液体状の塗料・粉末状の塗料・ワックス、と三層で仕上げました。それで同じ檜でも色のバリエーションがあったり、年季が入ったような趣になります。
最後に裏面に願い事を書きました。私は今年一年、たくさんのものを創る年にしたいので、「創」
参加回数に応じてレベルアップ
今回の参加者の作品を並べてみました。同じ観音様を彫っても、すごく個性が出ますね。
今回私が彫ったのは、初めて参加する人向けの観音様。隣の方は3回目の参加で烏天狗を彫っていました。このワークショップは参加回数に応じて彫る仏像の種類が変えられるので、何度でも楽しめます。5回目以降は複数回に渡って彫っていくような大物(十一面観音など)も出てくるそうで、10回以上参加されている方も結構いるみたい。
飾っておきやすいサイズと形
「作ったものをどこに保管しよう・・」という方に朗報なのが、サイズと形。出来上がる仏像は手のひらサイズで可愛らしいので、シンプルなインテリアにも飾りやすそうです。形も上から見ると三角形になっていて、背面がぴったりと壁に付きます。
私はリピートするつもりなので、四角い木枠を和室の壁につけてそこに何体か並べたいな(´-`).。oO
講師は彫刻師の林雄一先生
このワークショップの講師をされているのは、彫刻師の林雄一先生。今回の開催地Makers’ Base Tokyoがオープンした頃から講師をされているので、もう4年ほど続けられています。他に寺院などでも定期的に彫刻会をされているそう。
林先生のワークショップの様子は、雑誌”Hanako”の先月号「No.1148 幸せを呼ぶ神社とお寺」にも掲載されています。
今日紹介したワークショップの情報
円空仏を見本につくる仏像 | |
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場所 | Makers’ Base Tokyo |
最寄り駅 | 東急東横線 都立大学駅 |
開催日時 | 下記予約サイトからご確認ください |
予約サイト | https://makers-base.com/tokyo/event/detail?event_id=125 |
おわりに
元々木工は好きだけど仏像は・・という私でしたが、終わってみるとすっかり仏像ファンになってしまいました^^;去年の運慶展行けばよかった・・。「円空仏」についてもワークショップ中に先生から解説がありますが、気になる方は検索してみてくださいね。
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今日も読んでくれてありがとう!