保育園に通っていた頃、手作りのノートをお友達にあげるのが好きでした。コピー用紙を1枚1枚丁寧に折り、手で切ったものをまとめてホチキスで留め、色紙を貼った表紙に絵を描けばオリジナルノートの完成です。
何がそんなに楽しかったかといえば、紙に触れる手先に神経を集中させているうちに、自分と紙だけの世界に入れること。今回訪問した立体刺繍のワークショップで刺繍針の先に神経を集中させているうちに、そんな昔のことを思い出しました。
今日はそんな、自分の世界に浸れるワークショップをご紹介します。
2度目の参加
今日は立体刺繍のワークショップに参加します^^
初めて参加したのは秋、紅葉した葉っぱとどんぐりをつくりました🍁
今日は春らしくてもうちょっとレベルアップしたの作りたい😊💓— たむ@トンカチワークス (@tonkachiworks) 2018年3月25日
こちらのワークショップには昨年の秋に一度参加したのですが、その時はカメラのメモリーカードを忘れたため、記事にするのは諦めて製作に集中しました。
回を追うごとに難易度の高い刺繍作品に挑戦できますが、刺繍経験が無い場合の初回は概ね上の写真位のレベルの作品が出来上がります。
出迎えてくれるのは色とりどりの刺繍糸
会場に入って一番に目を奪われるのは、色とりどりの刺繍糸。緑から青にかけての色だけでも、微妙な色合いの様々な糸があります。
他の小物も可愛らしい、講師の方のこだわりが詰まったものが並びます。こちらのお猪口のピンクッション達は、先生のお気に入りのお猪口にお手製のクッションを入れたものだそうです。
ワークショップの流れ
そんな可愛い小物達に囲まれて、ワークショップの始まりです。
下絵を描く
まずは元になる下絵を描いていきます。机には先生が作ったサンプルがたくさん並んでいるので、そちらを参考にするとスムーズ。完全オリジナルの絵も可能ですが、私は今回サンプルを真似することにしました。違うのは若干の糸の色とサイズ感くらい。
3時間半のワークショップの中で作れるのは、片耳辺り3cm四方程度のサイズが限界かと思います。難易度の高いものを片耳だけ作って、もう片方はリピート参加をしたり、家で作ったりする方もいます。
参加予定の方は、予約ページなどから予め作りたい物を物色しておくと、当日下絵の時間を減らしてその分を刺繍の時間に費やせますよ^^
刺繍糸を選ぶ
図案が決まったら次は糸選び。会場には全身鏡もあるので、自分の顔や服に合うかどうか確認しながら選べます。私は春らしいパステルカラーを使おうと考えていたのですが、自分には秋色が合うようだったので、結局オールシーズン使える深みのある赤を選びました。
下絵に沿ってワイヤーを曲げる
刺繍が立体的な形になるのは、中にワイヤーが入っているから。下絵を描いたらそれに合わせてワイヤーを曲げていきます。下絵通りに曲げるのは結構難しいのですが、形はこの時点では多少いびつでも大丈夫。後で布に固定する時に矯正していくので、布の方にもチャコペンで下絵をなぞっておきます。
布にワイヤーを固定
刺繍布は、薄手のものを使います。こちらのワークショップでは季節に合わせた限定刺繍糸や布があるのですが、今回使ったのはシルクオーガンジー。そこに刺繍糸でワイヤーを固定していきます。
刺繍
後はひたすら刺繍。最初に縁取りをして、その後中を埋めます。
図案によっては、ビーズを縫い付けたりして刺繍は終わりです。
後は余った布をカットし、立体的な図案なら曲げて形を整えたら完成。接着剤やqピンでピアスやイヤリングに付けて、アクセサリーとして持ち帰れます。
昨日は立体刺繍らしいイヤリングが出来ました🌸
昨日参加したワークショップの情報→https://t.co/P4TFCDIPUE pic.twitter.com/tvN9KYT6zw
— たむ@トンカチワークス (@tonkachiworks) 2018年3月26日
並べると更に可愛い・・
全員の作ったものを並べると、色とりどりで可愛い。みなさん初回の参加ですが、私よりボリュームのある作品を作って縫い終えている方もいました。
丁寧な指導が嬉しい
参加者それぞれのレベルにあった図案を決められることや、難しい部分は先生が付きっきりで指導してくれるのがワークショップの良いところ。多少刺繍に慣れている方でも、自分では処理しきれない図案を持って参加するのも良さそうです。
講師は刺繍作家のKanaさん
このワークショップの講師をされているのは、刺繍作家のkanaさん。平日は刺繍作家さんのアシスタントとして仕事をされていて、その合間にワークショップや自身で請け負った仕事をされている、とってもタフで明るい女性です。顔写真の撮影はNGでしたが、今回参加した全員の印象は、「ヨガをやってそう」でした。
Makers’ Base Tokyoで仕事をしているとよくお会いすることがあるのですが、いつもチクチク何かを縫われています。この日も生徒さん達の指導の合間に、「最近通い始めたスポーツジムにつけて行きたい!」というダンベルをチクチク。本当に刺繍が大好きなんだな・・ということが伝わってきます。
kanaさんのことをもっと知りたい方はこちらからどうぞ。
今日紹介したワークショップの情報
立体刺繍でつくるピアス/イヤリング | |
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場所 | Makers’ Base Tokyo |
最寄り駅 | 東急東横線 都立大学駅 |
開催日時 | 下記予約サイトからご確認ください |
予約サイト | https://makers-base.com/tokyo/event/detail?event_id=586 |
おわりに
冒頭で書いたように私は細かい作業が好きなので、刺繍も実は得意なんじゃないかと鼻歌交じりに参加したワークショップ。実際は周りの手芸女子の実力に圧倒され、細かい作業に神経をすり潰し、ふらふらになりながら帰ったのでした。でも・・翌朝体力を取り戻すと、また刺繍がしたい・・!と沸々とこみ上げてくるものがあります。
まだやったことがない方、刺繍、楽しいですよ^^
次に読むのにオススメの記事
同じくMakers’ Base Tokyoで開催されている「円空仏を見本につくる仏像」のワークショップ。今回の講師のkanaさんもハマって、10体以上作られています。こちらに参加すれば、彫ることだけでなく、仏像や仏教文化にもハマってしまうかもしれません。
刺繍をやったことがない方には、お家で簡単にチクチク作れるこぎん刺しもオススメです^^キットもたくさん売っていますよ。
鎌倉に遊びに行った時に訪れて欲しい、可愛らしい生地をたくさん取り扱っている手芸用品屋さんを紹介しています。
今日も読んでくれてありがとう!